食農ビジネス学科食品産業研究室
UPDATE 2025-09-08
2025年9月1日(月)早朝3時半に東京都中央卸売市場豊洲市場を訪問し、水産物部と青果物部を見学しました。この視察も食品産業研究室のゼミ視察旅行の一環として実施したもので、3年ゼミ生10名全員が参加しました。
当日は、まず大都魚類株式会社(マルハニチロ株式会社の完全子会社)を訪問し、長靴等をお借りした後、同社ご担当者様のご案内のもと、水産物部の卸売場棟(鮮魚・マグロ・ウニ・活魚等の各卸売場や卸売場棟4階の転配送センターなど)を見学して回りました。築地の後を引き継ぐ世界最大の水産物市場である豊洲市場は、定温管理された完全閉鎖型の最新鋭の市場で、高度衛生管理が徹底されており、そこにはひと昔前の市場の姿はありません。
その後、6時半頃に青果物部に移動し、東京シティ青果株式会社のご担当者様に同市場青果物部の概況についてご説明いただいた後、わさびや松茸等の卸売取引を見学しました。同じ卸売市場制度のもとで運営されているものの、青果物部の取引の様子は水産物部とは違うところもあり、参加した学生は対象財による流通・取引の差異について学ぶことができたのではないかと思います。
青果物部見学後は、一旦、大都魚類株式会社の事務所に戻り、小休憩のあと、水産仲卸売場棟を見学しました。仲卸店舗には多数の魚が陳列され、買い出しにこられる小売店や飲食店等向けの商品のみならず、海外輸出向けの取り扱いもみられます。
豊洲市場には国内外から多くの観光客がお越しになられていますが、一般人が同市場の内部、売場に立ち入ることは原則できません。卸売場や仲卸売場、転配送センターなど市場の内側を自分の足で歩いて見学し、卸売業者の各部門の担当者から直接お話をお聞きできたことは、ゼミ生にとって極めて貴重な体験かつ学びの機会になったものと思います。
同日の視察時に御多忙な中わざわざご挨拶にお越しいただいた大都魚類株式会社の播谷社長、総務人事課の丸岡課長、当日ご案内いただいた総務部人事課の高橋課長役、冷凍部冷凍五課の坂下様、場内の各卸売場にて説明いただいた特種課の原田課長、寺島様はじめ同社職員の皆様、青果物部の現場視察をお引き受けいただいた東京シティ青果株式会社の総務部の石川部長代理、石井人事課長、関根係長に心よりお礼申し上げます。

食農ビジネス学科食品産業研究室
UPDATE 2025-09-08
2025年8月31日(日)午後、食品産業研究室のゼミ視察旅行の一環で、関東の大手食品スーパー株式会社ヤオコー(本社:埼玉県)の和光丸山台店を訪問しました。
当日は、佐藤チーフバイヤーのご案内のもと、店内(各種売り場とバックヤード等)の見学を行い、各部門の品揃えやオペレーションのあり方、AIやICT技術の活用等について学びました。見学途中で設けていただいた質疑の時間では、各学生が店内各所の品揃えを見て気付いたことや疑問等について積極的に質問する姿がみられました。そのなかには、「この店舗では御餅の陳列スペースが大きくとられていますが、それはどうしてですか」、「惣菜の品揃えが非常に豊富ですが、売れ残った場合は?」、「売り場に季節感・旬をもたせる上で、どのぐらいの頻度で品揃えの見直しを行うのでしょうか」、「販促したい商品の陳列はどのように配置されますか」など、各学生目線のユニークな質問もみられました。
同社は、POSデータやクラブカード情報等を活用した消費者の購買分析やそれによる品揃え・陳列管理、AIの機械学習に基づく需要予測システム等を早期に開発・導入するなど、データ活用に積極的です。スーパーマーケットの品揃え・販売、店舗運営が消費者の行動や、各種データに基づき設計・実行されていることを知り、食品スーパーのビジネスに関する参加学生の見方・考え方にも変化が生じたのではないかと思います。
食品スーパーは我々消費者にとって非常に身近な存在ですが、その業務や運営の実態等は意外と知られていません。私たちの日々の買い物や食を支える食品スーパーの店舗運営や仕入・販売のあり方を理解することは、サプライチェーンの今日の姿やあり方を考える上でも重要不可欠です。今回視察に参加した学生にとっては、川下流通ビジネスの一端を知り、現代の流通・消費の姿を再考する絶好の機会になったのではないかと考えています。
最後に、今回の店舗訪問・視察をお認めいただいた株式会社ヤオコーの皆様、とくに当日の視察にご協力いただいた和光丸山台店 店長の須藤様はじめ職員の皆様、当日の案内・説明・質疑に丁寧にご対応いただきました商品部鮮魚担当チーフバイヤーの佐藤様にこの場をお借りして厚くお礼申しあげます。

農学部活動報告
UPDATE 2025-08-18
2025年8月9日、農学部のPBL授業「ワインプロジェクト」の一環として、今堀ぶどう園にてブドウの収穫実習を行いました。
本プロジェクトでは、ブドウ栽培の実践作業に加え、ワイン製造の現場学習や実務者との対話を通して、気候変動が農業に与える影響やプラネタリーヘルス(Planetary Health)の視点について学びます。学生たちは、農業の現場から地球規模の社会課題を考える貴重な機会を得ています。
当日は強い日差しの中、学生たちは一房ずつ丁寧にブドウを収穫しました。今回収穫したブドウは、今後ワインへと加工される予定です。


