食農ビジネス学科一般公開
UPDATE 2026-09-03
8月24日(月)、午前11時に徳島魚市場株式会社を訪問し、代表取締役の吉本創一社長、取締役の槙内弘典氏、鮮魚部の中山氏、山本氏から主要魚種別に同社の集荷・販売や商品化の取り組みについて説明を受けました。
まず、第二鮮魚部の中山氏から徳島県産アユの「すだち鮎」「阿波よしの鮎」の産地・生産や集荷・販売概況について、第三鮮魚部の山本氏からは同社が県内養殖業者と手がける「すだちさば」開発の経緯やその商取引について、そして吉本社長からは同社の事業の方針や養殖生産、加工、仲卸段階の垂直的な事業統合、グループ間連携についてその意義等をまじえつつ解説いただきました【写真1】。その後、参加学生の疑問・質問に丁寧にご回答いただきました。すだちさばの開発が、主な養殖対象魚であるハマチ・ブリの閑散期を穴埋めし、養殖業者の収入源を確保する術として取り組みが始まったことや、徳島県の特産品であるすだちの絞りかすを農家が費用を支払い廃棄している現状を踏まえつつ、それらが持つ抗酸化作用が変色を遅らせる効果があることに注目し「すだち」を用いた養魚開発に同社主導で取り組まれたこと、それは単なる自社ブランドの開発としてだけではなく徳島県産品ブランドの創出として進むことなど、参加学生にとっては商品化の裏側や意味を知る非常に良い機会になりました。
その後、14時30分頃に上記のすだち鮎の生産者である有限会社岩崎商店の養魚場を訪問し、専務取締役の岩崎傑氏のご案内・解説のもと実際の養殖生産の現場を見学させていただきました【写真2】。数十万尾の鮎を飼う大規模な養殖施設も圧巻でしたが、敷地内ではソーラーシェアリングの下の水槽を活用し、チョウザメ養殖(キャビア生産)が行われており、その魚体の大きさ(大きいもので20㎏級)や飼育期間の長さ(8~10年前後)に学生も驚いている様子でした。
初日の夜は、徳島魚市場株式会社の吉本社長、槙内取締役、細田卓志総務部長兼塩冷部部長と会食し、同社が手掛けるすだちぶりや徳島県産魚に舌鼓を打ちながら学生ともども懇親を深めました。


食農ビジネス学科一般公開
UPDATE 2026-07-11
2026年7月3日(金)の朝、食品産業研究室所属の3年生9名が大阪木津卸売市場(大阪市浪速区にある民設民営の卸売市場、株式会社グルメ杵屋が開設者)を訪問・視察しました。
同市場は野市(1710年頃)をルーツとする歴史ある取引の場で、現在では大阪近隣のホテル/飲食店や料理店等の仕入を支える「なにわの台所」として、また京阪神近郊の生産者の出荷先のひとつとして、重要な役割を担っています。同時に、近年では沢山のインバウンド客が訪れる「食の拠点」となっており、見学当日も平日の朝にも関わらず多くの外国人観光客の方々をお見かけしました。
当日は、大阪木津卸売市場の“名物案内人”太田雅士さん(現・(一社)日本食育者協会 事務局)のご案内のもとで卸売場(セリ場)、仲卸店舗等を見学しました。魚や漁業、産地に関するウンチクは勿論、食文化から商売のいろはまで多彩な説明をいただき、またセリ取引の移り変わりを「手やり(手の指を使って入札金額を示す)」方式から「黒板(小さな黒板にチョークで金額を書く)」方式への転換や、取引時の隠語である「符丁」等の話題をまじえながら解説いただきました。
さらに、訪問した仲卸店舗では各社のご担当者様に、商品や産地等に関する説明をいただきました。参加学生にとっては、初めて見聞きしたことも多く、大学の授業では決して知り得ない現場の姿や実状を「知る」「学ぶ」良い機会になりました。
見学後、同市場の島田裕道カンパニー長(株式会社グルメ杵屋取締役執行役員)から当該市場の歴史や概要等についてご説明いただくとともに、同社の八代田洋樹部長、永松裕章部長にもご同席いただき、本日の見学の振り返り(各学生からの感想・質問)を行いました。単に見て終わるだけではなく、自ら感じたことや疑問を投げかける(質問する)行為は、参加学生自身の頭の整理に役立つことは勿論のこと、近い将来取り組むことになる卒業研究のインタビュー調査の予行練習としても重要です。
昨年度に続く2度目の訪問でしたが、本見学を快くお引き受けいただき、当日ご指導いただきました大阪木津卸売市場の関係各位に厚く御礼申し上げます。

食農ビジネス学科地域マネジメント研究室
UPDATE 2026-03-27
2026年3月10日(火)~3月11日(水)の1泊2日で、大阪府河内長野市において、地域マネジメント研究室の毎年恒例の春の体験実習を行いました。
まず、創業300年の地元の酒蔵「天野酒蔵元 西條合資会社」にて、西條社長に酒蔵を案内していただき、昔ながらの酒造りについて学びました。酒蔵の見学後は、米価高騰下での酒造りの苦労、これまでの酒蔵ビジネスについてレクチャーをしていただきました。特に、地域資源を活用したビジネスと、まちづくりへの取り組みのことについて、熱心にお話をしていただきました。
その後、滝畑地区にある滝畑ふるさと文化財の森センターへ移動し、茅葺古民家の展示棟にて、茅葺や古民家について学びました。
夜は、恒例のカレーの自炊です。羽釜でお米を炊いて、ダッチオーブンでカレーを調理しましたが、今年は料理上手?なゼミ生のお陰で、大変美味しいカレーを食することが出来ました。
翌朝、早起きして、軽く腹ごしらえをして、各自昼ご飯用おにぎりを握って出発準備をした後、滝畑ダム湖畔の滝畑ふるさと文化財の森センターから、30分ほど車に乗って岩湧山山頂の茅場へ移動。ゼミ生一同、山林作業用のスパイク地下足袋に履き替えるのに一苦労しました。その後、一面ススキの穂が揺れる茅場で、講師の方から茅刈りのレクチャーを受けてから、各自、鎌を持って、茅刈りを初体験しました。当日は雲一つない晴天の下、遙か遠くに関空が見える素晴らしい景観を眺めながら、ゼミ生全員一生懸命黙々と茅を刈りに没頭しました。岩湧山山頂での茅刈りの後は、ふもとの茅倉庫に刈った茅を収めて、全ての作業を終えました。
この2日間を通して、地域資源を活用すること、特にビジネスとして成立させることの難しさ、また、地域資源そのものを維持することの大変さを学ぶことが出来ました。