食農ビジネス学科食品流通研究室
UPDATE 2026-03-13
2026年3月11日、食農ビジネス学科の食品流通研究室(引率:戴容秦思講師)のゼミ生4名が、京都府亀岡市にある「有限会社みずほファーム 直売所西別院店」(https://mizuhofarm.jp)を訪問しました。
今回の訪問は、地域農業の存続と「関係人口」の創出を目指す同社と、実学としての研究・社会活動を深めたい本学研究室との、今後の本格的な連携に向けた第一歩として実施されたものです。
地域の未来を若者の視点で描く
当日は、みずほファーム代表取締役社長の桑山直希氏、およびNPO近畿アグリハイテク理事(農林水産省産学連携支援コーディネーター)の矢野穣ニ氏より、直売所を拠点とした地域活性化への熱い想いをお話しいただきました。
桑山氏と矢野氏からは、「若者の参画や新鮮な視点を取り入れたい」という期待とともに、この直売所を大学生の研究活動や実務訓練の場として提供したいという、教育的視点に立った貴重なご提案をいただきました。
現場を観察し、新たな価値を構想する
自己紹介と趣旨説明の後は、学生たちによる初回の「ウォーミングアップ調査」が行われました。
◯ 店舗スタッフへの聞き取り調査
◯ 品揃えや陳列、POP広告の工夫の確認
◯ 来店客の購買行動の観察
学生たちは、実際の流通の現場を真剣な表情で分析。調査後の意見共有会では、現場で得た気づきやアイデアを出し合い、「これからどのような調査・検証を積み重ねれば、地域農業の力になれるのか」を熱心に議論しました。
今後の展望
食品流通研究室では、今回の訪問で得られた知見をもとに、具体的なコラボレーション企画の構想を進めていく予定です。教室での学びを地域課題の解決につなげる、学生たちの今後の活躍にご期待ください。
食農ビジネス学科活動報告
UPDATE 2026-02-18
2026年2月17日(火)、食品産業研究室・地域マネジメント研究室合同で近江牛食肉加工卸売業者 株式会社びわこフード(滋賀県近江八幡市武佐町27-1)を訪問しました。
まず、加工場見学に先駆け、同社の“お肉博士” 喜多川氏から見学・体験時の諸注意とともに、枝肉の仕入や目利き、格付け等についてレクチャーを受けました【写真1】。格付けは、加工歩留まり(枝肉から骨・脂部等を取り除いた標準的な14~15部位がとれる割合)を示すA・B・Cのアルファベットと、サシの入り方など品質を示す1~5の数値の組み合わせからなること、前者は食肉卸売業者が仕入・価格評価を行う上で重要な意味を持つ一方、消費者にとって商品選択上重要な情報となるのが後者の数値であること、等を学びました。我々消費者は、一般に「A5」が「最高級品」と思いがちですが、実は「A5」も「B5」も品質は同等とのことです。お肉博士からは「A4とB5なら品質が上位のものはどっち?」とのクイズが投げかけられましたが、答えは「B5」です。この格付け・表示の意味を知ることができ、非常に勉強になりました。
その後、白衣とヘアーキャップ、マスク、長靴を着用し、加工場へ移動しました。衛生管理が徹底されており、加工場(クリーンルーム)内に立ち入る前には手洗い・消毒の徹底は勿論、長靴の殺菌、エアシャワーによるホコリ・毛髪など異物除去を行います。加工場内では、天井から吊り下げられた枝肉を、複数の工員さんが分業しながら解体・加工処理を行い、部位ごとに切り分けられていく様子や、その真空加工処理、計量・ラベル貼付、冷蔵庫保管等の一連の作業を間近で見学しました【写真2】。肉に埋もれた骨や不要な牛脂を、器用な包丁さばきで取り除き、トリミングする姿は圧巻です。こうした枝肉から各種部位への裁断など一次加工処理されたお肉は全国の小売店や飲食店など需要者に仕向けられます。
同加工場では、我々にとってより身近な最終製品(精肉)への加工ルームも備えており、参加学生も実際に包丁を持って肉の塊をスライスする二次加工に挑戦しました。牛肉を焼肉用やステーキ用等に加工する際は、魚(刺身)の包丁捌きとは異なり、押し切りが一般的で、参加学生は工員さんの指導を受けながら製品加工に取り組んでいました。
今回のびわこフード訪問は、牛肉や近江牛の知識のみならず、一次・二次加工を体感し学ぶ絶好の機会になったものと思います。“お肉博士”の喜多川様はじめ当日ご説明・ご指導いただきました株式会社びわこフードの皆様に御礼申し上げます。

食農ビジネス学科農水産物・食品マーケティング研究室
UPDATE 2026-02-07
2026年1月15日、大阪府内で活躍する女性農業者が集う「大阪府女性農業者交流会」(主催:近畿農政局大阪府拠点)が開催され、本学農学部・食農ビジネス学科 農水産物・食品マーケティング研究室(副島久実准教授ゼミ)の学生たちも参加しました。本交流会では、副島久実准教授が講師・ファシリテーターを務め、農業の現場と学生が直接対話する貴重な機会となりました。
「生活者」の感性を経営の武器に
副島准教授は講演の中で、農業経営における女性の強みとして、「生活者視点」「商品企画力」「顧客目線」の3点を紹介しました。単に作物を生産するだけでなく、「買い物のあとにどのような暮らしが待っているのかを想像する力」や、「商品の魅力を自分の言葉で伝える力」が、農業経営の価値や収益性を高める重要な要素であることを、具体例を交えて解説しました。
学生たちは、日常の感覚そのものが農業の現場で生かされることに気づき、農業経営をより身近なものとして捉えるきっかけを得ていました。
現場のプロと「新しい農業」を語り合う
交流会には、キッチンカーや食育活動など多角的な経営を行う森下未来氏や、セルフプロデュースを通じてファンづくりに取り組む立道智惠氏が登壇しました。学生たちは、「ワクワクを届けたい」「自分たちの心を届けたい」という言葉に込められた、価格や規模だけでは測れない価値の創り方に触れ、農業の新しい可能性に強く引き込まれていました。
グループトークでは、「カラフルなロゴづくり」や「チャンスを自ら掴みに行く姿勢」など、明日から実践できる工夫について、現場のプロと意見を交わしながら理解を深めました。
未来の受験生へ
摂南大学農学部食農ビジネス学科では、このように社会の最前線で活躍する実践者と直接つながり、マーケティングや経営の視点から農業を学ぶ機会を大切にしています。「食」や「ビジネス」の視点から農業の可能性を広げたいと考える皆さん、私たちと一緒に学んでみませんか。
関連リンク
• つながろう大阪府女性農業者!交流会を開催しました(近畿農政局フォトレポート)
https://www.maff.go.jp/kinki/tiiki/osaka/2025photo/38_koryukai/osakajnk.html
• 一般社団法人 大阪府農業会議(令和8年2月1日号3面)
http://www.agri-osaka.or.jp/jihou_base.htm
