食品産業研究室の3年ゼミ生5名が徳島県でフィールドワークを実施しました≪ゼミ視察旅行Day2≫


食農ビジネス学科一般公開
UPDATE 2026-09-03

 ゼミ視察旅行2日目(8/25(火))は、早朝5時の徳島市中央卸売市場水産物部でのセリ取引見学からスタートしました【写真1】。当日は、県内産地を中心にハモやサワラ、マナガツオ、マダイなど多種多様な活・鮮魚が入荷しており、5時半の卸売開始のチャイムをとともにセリ人の威勢の良い掛け声で取引が始まり、セリ場に並んだ多数の魚介類が順次素早く落札されていく様子を見学しました。セリ視察中は、徳島魚市場第一鮮魚部の佐野氏らが商品や産地等について解説いただき、参加学生は気になることを適宜質問している様子が見受けられました。

 その後、同市場の仲卸業者の中でも強い加工機能を併せ持つ株式会社丸長の場内加工場を見学しました。見学時にはちょうど川下需要者向けのサーモンのフィーレ・真空加工等が行われており、-30℃のアルコール凍結の仕組みや手順についても機器を実際に見ながら解説いただきました。セリ場に並んだ商品が、その後どのような処理を経て需要者に仕向けられるのか、その一端を理解する絶好の機会になったと思います。

 7時頃、徳島市場を後にし、次に向かったのは鳴門市北灘町ですだちぶりの養殖を手掛ける生産者、株式会社ハマノです。同社は、徳島魚市場グループの旭物産株式会社が本年6月に養殖生産から事業を引き継ぎ新たに設立した養殖会社です。当該地区には8業者がブリ養殖を手掛けており、うち5業者が徳島魚市場グループと連携し、すだちぶりの養殖生産を行っています。北灘漁港に到着後、すぐに岸壁でライフジャケットを着用し、船で沖の養殖漁場(生簀)での給餌作業に同行しました【写真2】。同社は現在、縦横25m×深さ30mの生け簀12基(最大14基まで設置可能)を用いてハマチ・ブリを養殖しており、昨シーズンの年間出荷量は15万尾を数えます。給餌を行った生け簀1基には、現在3㎏/尾程の魚が14,000尾収容されており、今後、年末にかけて尾数を8,000尾程度まで減らしながら魚体重を5㎏程に大きく育成するとのことでした。養殖漁場において生け簀に船を横づけし、船に装備された給餌機から餌(EP:エクストルーデッドペレット)が生簀中央に向けて噴出されると、魚が勢いよくそれに食らいつく様は圧巻です。学生の中には、EPを手に取り、生け簀内に投げ入れる「手まき」を体験している者もいました。養殖漁場の視察は水産学部の学生であっても、そう容易に体験できるものではないため、非常に貴重な機会・体験になったものと思います。

 その後は、海の駅北灘に立ち寄った後、徳島県立渦の道を訪れ、大鳴門橋の橋桁内(車道下)の海上遊歩道を散策しました。また、午後14時から、鳴門市にある創業200年の老舗醤油蔵である福寿醤油株式会社を訪問し【写真3】、9代目社長の松浦亘修氏の同社の歴史や醤油製造工程のいろはについて解説をいただきながら醤油蔵を見学しました。また、見学後は、様々な醤油やポン酢等の試飲をさせていただき、日ごろ何気に使用している醤油の奥深さを知りました。食品産業研究室としては、非常に興味深いお話、見学体験でした。