農業生産現場への理解を深めるため「ディーセント・ファームかしわら」を訪問しました


農業生産学科一般公開
UPDATE 2025-03-27

2025年3月21日(月)に、農業生産学科の学生12名と佐野修司教授が、大阪府柏原市の「ディーセント・ファームかしわら」を訪問しました。

就農や農業生産現場で働くことを目指している学生に、直接現場を見て生産者の方からお話をおうかがいできるよう例年開催しているもので、今年度は学内の講義でゲストスピーカーもされている、同法人理事長の植田剛司さんのご厚意により実施できました。

当日は、農家の出身ではない植田さんが、大阪府職員として主に福祉部門と農業部門で勤務されたご経験から、農福連携事業に取り組むきっかけや想いそして法人設立までの紆余曲折について、また農業が単に食料の生産の場としての役割だけではなく、生きがいややりがいの場として人を元気にする役割の重要性についてお話しいただきました。 その後、周辺地域での主作物であるブドウ栽培ほ場をはじめ体験農園などの見学を行い、地域で問題となっている放置竹林の対策としての竹炭づくりにより、地域貢献を通じて農地土壌の改良や地球温暖化防止にも役立てていることや、災害時には防災農地として機能することなど、農地の多面的な活用についても説明をいただきました。また、臭いがほとんどなく微生物による処理がされるバイオトイレを設置するなど、利用者が不快な思いをすることなく利用できるような配慮についても学ぶことができました。 参加した学生からは、以下のような感想(一部抜粋して要約改変)が出て、学生たちは、今後の進路の決定や、就農において留意すべき点について、認識を深めることができたものと思われます。

 

「福祉と農業を組み合わせすることができるのは、驚きだった。」

「以前から農福連携に興味があり、実際の農福連携の現場を見る機会は初めてだったので、とても勉強になりました」

「障がいを持っている人が自立できるように支援しているところに感動した。これから先、自分の身内に障がいを持って就職に困っている人がいれば紹介したいなと思った」

「もし農業を始めるとすると、莫大な資金が必要になるが、様々な制度によって国からの補助金が出ることを知った。周りから反対されても勉強して収入を得るというのは非常に凄いと思った」

「農業は収量が多いほどいいと思っていたが、農業は人を豊かにする、可能性を広げる、防災土地として地域に貢献しているなど収量を得られる以外にさまざまな効果があることが特に印象に残った。そのため、収量を上げることで社会に貢献するだけではなく、農業を通して人を豊かにしたり新たな可能性を見出したりすることで社会に貢献していきたいと考えた」

「ブドウを大阪で作っていると聞いたことはあったけど、実際に見たり聞いたりするのは、はじめてで、とても難しいことだと思った。」

「ブドウは素人にとって育てることが難しい植物ということを知った。それでもめげずに農家を経営していた代表者さんが凄いと思った。」

「バイオトイレや木炭など環境に配慮する工夫なども多数施されていたところが印象に残りました。」

「バイオトイレは、バクテリアの働きによる無臭化といったメリットだけでなく、結果的に農業生産の好循環化にもつながっているのではないかと考えた。」

「農業と一言で言っても、いろんなやり方があるんだなと思い、これからもたくさんのことを見ていくことの大切さがわかった。」

【参考】
ディーセント・ファームかしわら:ディーセント・ワークとは、「全ての人のための生産的な仕事」を意味し、1999年のILO総会にて提唱され国際的に取り組んでいる働き方です。障がいのある方、ニート・引きこもりの人々などが農場に集い、ともに仕事をして、元気になり、経済的に自立できるように・・・ そのような思いを込めた〈ディーセント・ファーム かしわら〉です。
https://decent-kashiwara.com/

記事「持続可能な都市型の農福連携事業の仕組みをつくる重要性.ウェルおおさか, Vol154, 2025年2月号(大阪市社会福祉研修・情報センター)」
https://wel-osaka.com/johoshi/pdf/154.pdf

 

 

 

 

 

 

農業生産学科 北村祐人講師が園芸学会奨励賞を受賞しました


農業生産学科受賞情報
UPDATE 2025-03-21

 農業生産学科 北村祐人講師(園芸科学研究室)が、一般社団法人園芸学会より園芸学会奨励賞を授与されました。これは、これまでに北村講師が行ってきた「ウメにおける花芽の温度要求量制御要因および開花予測に関する研究」が園芸学の発展に寄与する優れた業績と評価されたものです。
なお、2025年3月20日に日本大学で開催された園芸学会令和7年度春季大会において、表彰式と受賞講演が行われました。

『第66回 摂大農学セミナー』を4月28日(月)に対面/ライブ配信のハイブリッド開催します


開催日:2025/04/28 イベントのご案内一般公開
UPDATE 2025-03-12

agri_seminer66のサムネイル

 

農学部の研究成果を広く知ってもらい、産学官の連携を推進するために『第66回 摂大農学セミナー』を2025年4月28日(月)に開催します。

参加費は無料です。下記URLから申し込みをお願いします。
多くの方のご参加をお待ちしております。

農学部の学生の皆さんには、教員の研究内容を知るまたとない機会です。
他学部生の参加も大歓迎です。是非奮って参加してください。

※対面参加、オンライン参加ともに下記URLからのお申込みが必要です。

日時 2025年4月28日(月)15:00〜16:30
開催方法 無料・一般公開
視聴方法 ライブ配信(Zoom)/枚方キャンパス農学部8号館8303教室
申込方法

下記の申込サイトから申し込みください。

申し込み後、視聴方法についてメールでご連絡します。

視聴には、インターネットに接続したパソコン・スマートフォン・タブレットをご用意ください。

なお、ライブ配信の視聴にあたっては、「セミナーの様子や資料の録画や写真撮影、配信をおこなわないことを確認させていただきます。

申込サイト https://forms.office.com/r/HbbuySp3pJ
プログラム

15:00-15:05 はじめに

       摂南大学農学部先端アグリ研究所 准教授 飯田 祐一郎

 

15:05-15:45  未利用遺伝子の探索

      農業生産学科 准教授 牛島 智一

      (座長 飯田 祐一郎)

 

15:05-15:45  都市農業の意義と都市型CSA の取り組み

      食農ビジネス学科 准教授 中塚 華奈

      (座長 北川 太一)

 

15:45-15:50 おわりに

主催 摂南大学農学部先端アグリ研究所
お問合せ 摂南大学農学部事務室 072-896-6000

関連ドキュメント


開催報告