食農ビジネス学科

Department of Agri-Food Business

食農ビジネス学科食農共生・循環型農業系

持続型フードシステム研究室


持続型フードシステム研究室 写真

谷口 葉子〔准教授〕

食べ物の生産・消費を通してサステナブルな社会の実現を目指す

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居 室8号館 316教員室
担当科目循環型農業論、有機農業論、食と農の倫理、基礎統計学、基礎ゼミナール、食農ビジネス学概論(1コマ担当)、食農ビジネス学基礎演習I、農村コミュニティビジネス論、食農ビジネス学研究I・II ※他学科開講科目として、食と農の倫理を学ぶ
専門分野農業経済学、食料経済学、マーケティング、有機農業
キーワードオーガニック、持続可能性、ローカル、食料経済学、マーケティング

研究内容・実践活動

有機農業は持続可能な農業ともいわれ、地球環境に様々な恵みをもたらします。ところが、有機農業の実践や有機農産物の購買は誰にも強制されない、自発的な行為であり、理論上、費用を負担せずしてその恩恵に浴しようとするフリーライディングの問題に直面しています。そのようなフリーライディングの問題を乗り越え、有機農業を拡げていくにはどうすればよいのか、経済学やマーケティング等の社会科学的アプローチにより考えます。

学生へのメッセージ

今後、ビジネスを営んでいくには持続可能性への配慮が欠かせません。食農分野の持続可能性を高める方法について一緒に考えましょう。

研究内容

当研究室では現在、次のような研究を行っています。

1)有機食品市場の規模や趨勢の把握
有機食品の市場について、信頼でき、諸外国と比較可能で、かつ、定期的に収集される時系列データの存在は健全な経営上・政策上の意思決定の遂行を援けます。当研究室では諸外国の例を参考にデータ収集の方法論を取りまとめ、試算を行うなどして有機食品市場を客観的に知る方法について研究しています。

2)有機食品の購買層の特性把握
消費者の2割が購買の8割を支えると言われる有機食品市場において、購買層の特性を把握することは、より購買の確率の高い人々へアプローチしたり、より購買層の満足感を高める商品の開発やサービスの展開を可能にします。このようなターゲット・マーケティングに役立てるため、有機野菜の購買層の特性について、価値観や生活様式の側面より明らかにする研究を行っています。

3)有機食品の流通の円滑化
有機食品は実物を見ても触っても食べても、それが本当に有機食品であるかどうか完全に知ることはできない「信用財」と言われます。そのような特徴を持つ有機食品の流通をより円滑化させていくにはどうすればよいのか、制度面や取引関係など多角的な視点から分析・検討を行っています。

当研究室への配属を希望する学生の皆さんへ

当研究室では主に有機食品を題材として、持続可能性に配慮してつくられた食品の流通、制度、消費について研究しています。当ゼミではこれらの食品に関する基本的なリテラシーを身につけるほか、文献収集や調査、分析、発表のスキルや仲間と協働する力を養います。卒業研究は食と農に関わる幅広いトピックスの中から自由に選んで取り組みます。

当研究室への配属を希望する方は2年次の開講科目である「循環型農業論」を履修するようにしてください。また、3年次開講の「有機農業論」の履修も必須とします。

当研究室の運営は、自由に発想し、論理的に思考し、主体的に行動することをモットーとします。また、ゼミ発表や提出物は責任を持って取り組み、ディスカッションに積極的に参加する態度も重視します。受け身でなく、自ら能動的に学ぼうと行動する人、有機農業に興味がある人、現場に足を運びたい人、英語力を鍛えたい人、社会貢献したい人、考えることが好きな人に向いているといえます。

購買履歴データによる国内の有機食品の市場規模推計(バーコードが付された商品のみ) class=購買履歴データによる国内の有機食品の市場規模推計(バーコードが付された商品のみ)
国内外のオーガニック市場・産地の調査 class=国内外のオーガニック市場・産地の調査
オルタナティブな流通の分析 class=オルタナティブな流通の分析
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