摂南大学農学部で国際シンポジウム“International symposium on sustainable crop production and biosciences”を2月22日に開催しました


農学部活動報告
UPDATE 2023-03-17

摂南大学農学部では、グローバルな視点で「食」と「農」に関する知識・技能を持ち、社会課題の発見とその解決に取り組める人材の養成に取り組んでいます。農学上の課題の一つである持続的な作物生産には、植物の生育に影響を及ぼす様々な要因に対する基礎研究が重要です。本シンポジウムでは、国外・国内より植物生育に影響を与える基礎研究にて世界的成果を上げている研究者を招聘し、農学部教員や学生との研究交流を行いました。

 

学外からは、ドイツ・ケルン大学のAlga Zuccaro博士、中華民国(台湾)・中央研究院のLay-sun Ma博士、沖縄科学技術大学院大学の宮内慎吾博士、広島大学大学院統合生命科学研究科の上田晃弘博士をお招きし、講演していただきました。本学農学部からは、応用生物科学科の小保方純一博士、農業生産学科の飯田祐一郎博士、高木大輔博士に講演していただきました。各講演については、活発な議論が行われ、様々な意見交換を行いました。

 

当日の参加者は67名で、半分近くは学外からでした。大阪公立大学・岡山大学・京都大学・京都府立大学・神戸大学・筑波大学・東京大学・東洋大学・羽衣国際大学・水戸工業株式会社・理化学研究所、といった全国各地の大学・研究機関等から参加していただきました。また、本学農学部の農業生産科学科および応用生物科学科の学生も多数参加し、国際的な研究交流の機会を経験することができました。

 

当日の様子

 
農学部長・久保康之教授による開催のあいさつ(左)と、シンポジウムオーガナイザーである応用生物科学科・田中茂幸講師によるシンポジウム説明(右)。

Alga Zuccaro博士による基調講演では、植物根の共生菌による植物間分子相互作用についてお話しいただきました。

 
第1セッションはゲノミクスと進化をテーマに、宮内慎吾博士(左)によるバイオインフォマティクスを利用したオミクスデータの可視化に関する講演と、小保方純一博士(右)による植物の遺伝子進化に関する講演が行われました。

 
第2セッションでは、植物病害と防御応答をテーマに、Lay-sun Ma博士(左)による植物病原糸状菌の病原性と防御応答に関する講演と、飯田祐一郎博士(右)による植物病原変異体を利用した病害防除に関する講演が行われました。

 
第3セッションでは、植物生長と生理をテーマに、上田晃弘博士(左)による植物の塩ストレス耐性の分子機構に関する講演と、高木大輔博士(右)による過剰マンガンに対する植物の生育についての分子機構に関する講演が行われました。

講演後は、参加者と記念撮影を行いました。

 
懇親会では、講演者や参加者同士で交流が行われました。