最終日の8/26(水)は、朝8時にホテルを出発し、徳島県の南部、阿南市椿町に向かいました。その目的は、本年5月に開所され、高度衛生機能を併せ持つ徳島県立椿泊漁港荷捌き所【写真1】と、同地区でチリメン加工や水産物卸を手掛ける有限会社竹内水産の加工場【写真2】の視察です。
徳島県立椿泊漁港荷捌き所の見学にあたっては、まず徳島県農林水産部で水産基盤整備等をご担当されている福島裕樹課長補佐から施設整備の経緯や狙い、高度衛生化の取り組み等についてレクチャーいただき、参加者からの質問に丁寧にご回答いただきました。同荷捌き所は阿南市内にある7漁協の水揚げ・集散拠点として、徳島県が国の補助事業等を活用しながら巨額の資金を投じて開設・整備した高度衛生型の最新施設で、その運営管理は指定管理者制度を導入し、椿泊漁協がその役割を担っています。市内に分散する水揚げや取引を集約し取引ロットの増強を図ることで、仲買業者の購買を促し、それを以て魚価の向上、ひいては漁業経営や漁村の活力を向上させる、そのような狙いがあると理解しました。
レクチャー及び質疑応答後は、長靴と見学者帽子を着用し、実際に荷捌き所を見学しました。当日は台風の影響で出漁している船も少なく、活魚水槽にハモ等を見かけた程度でした。ただ、荷捌き所内は衛生管理のみならず、ベルトコンベアの敷設や電子入力システムなど省人化の工夫が随所にみられ、同荷捌き所の設計に際して入念な検討が行われてきたことを痛感するものとなっておりました。
その後、竹内水産を訪問し、竹内昌平常務取締役にご案内いただき、同社シラス加工場の施設や機器を見学させていただきました。同社は国内を代表するシラス加工メーカーであり、豊洲市場のシラス取扱いでトップクラスのシェアを持つ有力業者です。見学の途中、代表取締役の竹内正社長もご挨拶にお越しいただき、同社のシラス加工の他社との違いや優位性、事業効率化に向けた設備投資やDX化等についてもお話をうかがいました。次回、豊洲市場内に行く際には「飛べ、シラス。」と書かれた竹内水産の商品箱を探したいと思います。
今回のゼミ視察旅行では、徳島魚市場グループに全面的にご協力・ご支援をいただき、普段、一般人は到底立ち入れないディープな水産の現場を視察するとともに、直接ご担当の方々にお話をうかがう機会を得ました。徳島魚市場㈱の吉本社長、槙内取締役はじめ同社グループ企業の皆様、未だ一般公開が認められていない新設荷捌き所内の見学受入について関係各所にお働きかけいただいた椿泊漁協組合長で徳島県漁連会長の久米順二様ほか、お世話になりました皆様方にこの場を借りて厚く御礼申し上げます。

