2025年6月3日(火)、京都府長岡京市にあるサントリー<天然水のビール工場>京都を、食品産業研究室(山本尚俊教授ゼミ)と地域マネジメント研究室(浦出俊和教授ゼミ)の3年生17名が見学しました。
飲食料品製造業のなかでもビール産業は大手メーカー数社による寡占構造が際立ちます。その上位メーカーの1社であるサントリーの京都工場を訪問し、ビールの製造や商品化の過程は勿論、同社の沿革や創業者のこだわり等について学びました。
各種機器を備えた巨大な工場は圧巻ですが、そこで量産されるビールは麦やホップなど原材料に拘り、各製造工程には専門の担当者を配置、徹底した品質管理のもとで製造されていました。また、同社のものづくりの源は水として、水にこだわり、「水と生きる」を企業理念に、地下水を育む森づくりにも積極的に取り組まれていることを学びました。CMで良く見聞きする「水と生きる」の意味が非常によく理解できたのではないでしょうか。
この見学に際し、食品産業研究室のゼミ生には一つのお題を出しています。それは、今日、各地で事業化が進むクラフトビール醸造が、寡占構造を特徴に持つビール市場において、大手メーカー品との差別化や競争優位をいかに生み出すことができるのかを考えることです。大手メーカーのビール工場をみてどう感じたかを含め、後日意見を尋ねてみたいと思います。
